きれいになるための努力も始めからしていなかった

自分なんかに彼氏ができるわけないと、自己否定が強すぎたことが大きな原因でした。そのため、男性との会話も常に緊張し、まったく楽しむことができませんでした。

体型にコンプレックスがあり、サイズの合う服があまりなく、おしゃれを楽しむ気持ちも湧かずどうせ私なんてきれいにしても無駄だ、という考えから化粧気もありませんでした。

コンプレックス克服や、きれいになるための努力も始めからしていなかったので自分に自信がつくどころか、むしろいっそう自分に自信がなくなっていき、あげくには、男性に私のことを分かってくれる人はいないと勝手に絶望していました。

被害妄想もはいっていたかもしれません。そんな女性にひかれる男性がいるわけありません。人から近づかれないように自分から距離をとっていたようなものです。

このまま一生ひとりで、恋愛の楽しみを知ることもないまま、老後を迎えることを真剣に考えたこともありました。

でも、私には子供を授かりたいという夢がありました。恋愛にはあまり興味がないけれど、子供は欲しいと考えていました。

そして、その子供にはお父さんという存在がいてほしい。そう考えるとパートナー不在という選択肢はありませんでした。逆算すると遅かれ早かれパートナーを見つけないといけません。せっかくなら、本当に好きな人がいい!と思い彼氏という存在が欲しいと思うようになりました。

思えば彼氏の話を嬉しそうにする友人の話をよくうらやましく聞いていたものです。あきらめていたけれど、本当は私もそんな話を友人としたかったのです。

ひたすら仕事に没頭して老後の貯金の心配をするだけの毎日になるのだけはやっぱり嫌だ、と強く思いました。そこで彼氏をつくろう、と心に決めたのです。

いきなり彼氏をつくろうとして、そう簡単にできるものではありません。
それはわかっていたことでした。そもそも男性とも距離を置いていたので知り合いもあまりいませんでした。

学生時代のアルバイトの先輩後輩との飲み会や、友人に飲み会をセッティングしてもらったりしながら積極的に出会いの場に出かけるようになりました。

始めのころはなかなか、うちとけられず、くじけそうになりました。
そんななか、彼氏候補として特に意識していなかった先輩から食事に誘われる機会がありました。
友達というより兄的存在だった彼のことは、尊敬していたので心から嬉しかったことを覚えています。誘われた食事には、彼氏が欲しいという下心は一切なく、純粋に
楽しむために行きました。そんな機会が数回にわたり、彼のほうから交際を申し込まれたときは
あまりに驚いて、即答できないほどでした。
彼氏探しをしていた以外のところからいきなり見つけることができてしまったのです。

もともと尊敬していた彼のことでしたので、交際をはじめてから、見たことのない面を発見して
驚きの連続でした。尊敬してた側面は、猫をかぶっていた部分だったようで、
ずいぶんとギャップがありました。
それでも、がっかりすることはなく、会うたびに話が盛り上がりました。
異性と会話をすることが苦手だったので、会話が盛り上がることがうれしくてたまりませんでした。
ファッションや美容に関して、あまり気にしない彼でしたが、
私自身がみずから、ファッション雑誌を買ったり、次のデートはどんな服を着ていこうかなどを考えたり、
意識の大きな変化がありました。
周りからも、雰囲気が柔らかくなったといわれるようになりました。
男性に対して苦手意識も減り、笑顔で会話することができるようになりました。

“きれいになるための努力も始めからしていなかった” への1件の返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です